賞与の支払届と税金、所得税や社会保険料について





賞与支払届

事業主が被保険者または70歳以上被用者に支給した際、支給日より5日以内に「被保険者賞与支払届」「被保険者賞与支払届総括表」を提出する。
提出は、電子申請・電子媒体・郵送・窓口持参のいずれかになります。
窓口 管轄の年金事務所または事務センター。
   (協会けんぽに加入している場合は、日本年金機構。加入していない場合は各健康保険組合と日本年金機構の2か所に申請。)
提出をすると、年金事務所から保険料決定通知書が送られてくるので、賞与が支払われた翌月までに通常保険料と一緒に、賞与保険料も支払う仕組みです。
提出を忘れると2カ月後に督促状が送られ、場合によっては報告書や延滞料も払うこともあるようです。

賞与税金

賞与からも税金が引かれます。
引かれる種類としては「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」等の社会保険料と、さらに「源泉徴収税」も引かれます。
つまり 賞与金額ー(社会保険料+源泉徴収税)=手取りの賞与金額 になります。

思ったよりも手取りの金額が少なかった・・・ということもよくありますが、それは月収と賞与の計算方法が違うため税金も高くなりがちなのです。
しかし、払い過ぎた場合は年末調整で戻ってきたりするのでご安心を。
逆に追加徴税されることもありますが。
例 ・ボーナスの前月だけ収入が少なく、低めの税率だった時。
  ・転職して前職よりも給与が高くなった時。
  ・扶養人数が減った時。
こんな時は注意しましょう。

賞与所得税

賞与所得税とは、源泉徴収される所得税のことです。
源泉徴収とは、事業主が給与・賞与から所得税を天引きすることです。この税金は税務署に納めています。

所得税を知る方法があります。
まず税率を調べます。
① 前月の給与から社会保険料を引いた金額
② ①の金額と扶養人数等を国税庁のHP「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」にあてはめ、税率を調べる。
それから源泉徴収税額を調べるには
③ 賞与ー社会保険料=金額
④ ③の金額×②の税率=源泉徴収税額(所得税)
となります。

こちらも給与と賞与の使う月額表が違うため、計算も変わります。
①で前月の給与が関係するため、前月に沢山残業した方は税額が高くなったりします。

賞与社会保険料

「健康保険料」「厚生年金」「雇用保険」「介護保険」のことです。
健康保険料と厚生年金は標準賞与額(千円未満を切り捨てた金額)×保険料率で求めることができます。
 しかし健康保険料は年度573万円まで、厚生年金は1カ月150万円までと限度があります。
また雇用保険は、賞与額×雇用保険料率で計算されます。

社会保険料は2003年4月から引かれるようになりました。
以前は月収のみ引かれていましたが、月収であろうが賞与であろうが収入には変わりないという考えから引かれるようになりました。
まぁ社会保険料逃れ対策もあるみたいですが・・・。

ちなみに産休・育休中は「産前産後休業保険料免除制度」や「育児休業保険料免除制度」を申し出すると免除されます。 

賞与引当金

企業が従業員に対して翌期に支給する賞与に備えて見積もり計上する(準備する)金額です。
引当金には条件があります。 
①将来の費用の原因がすでに発生している。(従業員がそれに対応する勤務を行っている。)
②将来の費用の発生の可能性が高い。(通常通り、賞与を支払えると考えられる。)
③将来の費用の金額が合理的に見積もられる。(基本給の何カ月分と定められている。)
 例 3月決算 賞与が6月と12月
   ○6月~11月までの勤務分 12月の賞与
   ○12月~5月までの勤務分 6月の賞与だが・・・3月決算のため、3月分までは計上できるものの翌期の4月5月分は計上出来ない。そんなときに賞与引当金として仮に計上する。





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